20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。
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60年目の目覚め・・・
「御酒(うさき)」は、戦後50年以上の時を経た1998年。
すでに沖縄の戦火により壊滅したと思われていた「戦前の黒こうじ菌」が、東京大学の研究室で奇跡的に真空保存されていたことが判明したことから話が始まります。
永い眠り・・・
戦前の1935年、発酵学の世界的権威・故坂口謹一郎東大名誉教授が、瑞泉酒造前身の喜屋武酒造所を訪れ、こうじや桶の周囲の土を採取し東京に持ち帰りました。
しかし1939年、第二次世界大戦が始まり、激しい地上戦が繰り広げられた沖縄の、酒造所が集中していた首里は地形も変わる壊滅状態に・・。
酒造所ごと長年伝えられてきた個性豊かな味わいの菌は、全て幻と消えてしまいました。
坂口教授が持ち帰った黒こうじ菌は、物資が底をついた終戦直前にその強い糖化力からアルコール生産原料として期待され、東大で実験が行われていましたが、終戦。
保存棚に戻り長い眠りにつくとともにその存在が忘れられていきます・・・。
”幻の菌”復活・・・
話は戻り、1998年に東京大学で存在が確認された戦前の黒こうじ菌は、瑞泉酒造が戦前の味の復活にかけることを決断。
「幻の菌」は60年ぶりに沖縄の地に帰りました。
その後、酒造り能力があることが確認された戦前の黒こうじ菌ですが、人工的に改良された現代の菌と比べるとデリケートで、酒ができる確率は50%という非常にリスクの高い状態の中で仕込みが始まりました。
しかし昔ながらの手間のかかる手作業と杜氏や製造関係者たちの熟練された技術と情熱の中、全ての困難を振り払い、ついに「幻の酒」が復活しました。
そのお酒は、新酒とは思えない古酒のようなまろやかさがあります。
オンザロックにすると甘さと丸さが強まり、酒自体が持つなめらかさをご堪能いただけます。
悠久の時を経て復活した「幻の酒」をぜひご賞味ください。